はじめに:火災保険を見直すだけで、数万円以上の節約も可能!
家を借りたり買ったりすると、加入が必須な火災保険。
「一度契約したらそのまま」という方がほとんどですが、実は見直すことで総額5万円以上節約できる可能性があります。
この記事では、火災保険をお得に見直すためのポイントや見直し方について、体験談とともに解説します。

ししまる家もこの方法で見直して、総額で約7万円の節約に繋がりました!
1.なぜ火災保険の見直しが必要?放置が損につながる3つの理由
まずは、なぜ火災保険の放置が損につながるのか、解説していきます。
理由①:業者指定の火災保険は、ぼったくりの可能性大
賃貸・持家共通で、仲介業者や管理会社指定の火災保険は、業者側にマージンが入って相場より割高です。 さらに保障内容は必要最低限で、使い勝手が悪い「ぼったくり商品」の可能性も…
賃貸の場合でも、契約書に「指定の火災保険に加入必須」と記載がなければ、自由に乗り換え可能です。
理由➁:火災保険は、立派な「固定費」
毎年払い続ける火災保険は、立派な固定費。
家計改善の第一歩は、こうした毎年の支出の最適化です。
年数が経つと、生活環境の変化で必要な保障も変わってきます。
- 持家か、賃貸か
- 家族構成の変化(独身→家族持ちなど)
- 築年数や建物の構造
契約時の状況が現在も合っているとは限りません。 補償内容や条件を見直さずに継続していると、不要な特約や過剰な補償の支払いを続けている可能性も大です。
理由③:保険料自体が値上げ傾向のため
近年、自然災害の増加・激甚化により、火災保険料は大幅な値上げ傾向にあります。
実際、2024年10月より全国平均で13%の値上げが実施されました。
🔗朝日新聞:「火災保険、10月から約1割値上げ 大手4社 5年で4割上昇」
https://www.asahi.com/articles/ASS581VW0S58ULFA00DM.html 2024/5/18
🔗【参考資料】「2024年10月火災保険値上げ!過去最大の引き上げ幅 水災リスクに対応」
https://www.f-l-p.co.jp/knowledge/98361
見直しをせずに放置していると、高い保険料を払い続けてしまうリスクがあります。
2.火災保険 見直しの4ポイント
今まで一度も火災保険を見直したことがない人は、家計改善のチャンスなので「今すぐ」見直したほうがいいです。
この章では、見直しに失敗しないための4つのポイントを解説します。
①生活環境にあわせて保障の過不足を見直す
生活環境と保障内容をリンクさせることは、保険料節約に必須です。 例えば以下のような場合、無駄な保険料を払っていることになります。
補償は「安心感」だけで選ばず、冷静に必要・不要を見極めましょう。

居住地のリスクを把握するには、ハザードマップが有効だよ!
自治体HPに掲載されているので確認しよう!
➁保険料の相場は「4,000~8,000円」前後と知る
2025年現在の火災保険料相場と特徴は、以下のとおりです。 これより高い場合は、ぼったくり保険の可能性があります。
- 格安プラン(年間4,000円前後)
- しっかりプラン(年間8,000円前後)
2つの違いは、家財や建物に対する壊損・汚損補償の有無ですが、 意図しない偶然の事故であれば、火災保険で保障されます。
- 子供が遊んでて、誤ってガラスを割ってしまった。
- うっかり物を落として、床を傷つけてしまった。
- 家財や物をぶつけて、扉を壊してしまった。
- 子どもが壁紙に落書きしてしまった
こんなケースなら、故意でない限り保障されるケースが多いでしょう。 さらに、何度使っても保険料は上がらないので、使わないと損です。

小さなお子さんがいたり家財が多い人には、
しっかりプランがおススメかな!
③持家の場合は、一括見積比較サイトを活用する
持家の場合は、会社によって保険料や特約の内容が大きく異なるので、一括見積サイトで必ず複数社での相見積りをしましょう。
最近評判のよい一括見積サイトは、「KURABEL(クラベル)」や「保険スクエアbang!火災保険」などです。
ただ、この手のサービスも入れ替わりが激しいので、鵜呑みにせず以下の特徴を覚えておきましょう。
- 15社以上から一括見積もりが可能
- 入力はたったの3分ほど
- 勧誘目的の営業電話は一切なし

ししまる家は「KURABEL(クラベル)」を使って見直したよ!
④保険ショップや無料FP相談には近づかない
一見、無料なのでお得に見える保険相談窓口やファイナンシャルプランナー(FP)は、 保険会社からの紹介手数料で利益を得ているケースが大半です。
そのため、補償が薄かったり不要な特約がついた「毒キノコ商品」を勧められることも…

無料相談=中立ではない と覚えておこう!
3.ししまる家が火災保険を見直して7万円節約した体験談
ここでは、ししまる家の火災保険見直し体験について紹介します。 まずは基本情報から。
すでに保険料大幅値上げ後だったので、正直ムリゲーと思っていましたが、結果は以下のとおり。
比較項目 | 当初保険(2018年度) | 見直し後(2024年度) |
---|---|---|
保険料 | 火災:14,740円/年×10年 地震:11,500円/年× 5年 年額:26,240円 | 火災:5,540円/年×5年(▲9,200円/年) 地震:未加入 年額:5,540円(▲20,700円) |
保険金額 | 建物1,700万円 家財300万円 | 見直し前と同じ |
補償内容 | 水災以外フルスペック | 見直し前と同じ |
特約 | 個人賠償:1億円 破損汚損:全補償 携行品損害 建物電気的機械的事故 延焼損害見舞費 | 個人賠償:1億円 破損汚損:3割免責 建物電気的機械的事故 書面省略割引 カード支払い特約 |
地震保険 | 1,000万円(建物850万・家財150万) | 未加入 |
なんと、保険金額や補償内容は同じでも、年間9,200円の節約に! 地震保険も含めると、総額で約7万円の節約に成功しました。

火災保険だけで9,000円も安くなった!
いかに業者マージンの威力が絶大かを思い知ったよ…
ここからは、節約成功に至った決定的な決め手を紹介します。
決め手① 破損特約の見直し
建物・家財の破損汚損に対する修繕特約について、 当初保険加入時は、子供も小さくわんぱく盛りだったので、全額補償プランに加入していました。
現在は子供も小学生に成長して破損のリスクが減ったので、 免責ありだが保険料が安くなる商品を選ぶことにしました。
これは、前述した「生活環境の変化による補償内容の見直し」の成果です。
決め手➁ 地震保険の未加入に至った思考
日本はいわずと知れた地震大国。 ししまる家も地震による建物倒壊の備えとして、考えなく地震保険に加入していました。
しかし、自治体ハザードマップを調べたところ、 「地盤沈下、津波、噴火等」の被災可能性がゼロに近いことが判明。
また、東日本大震災の時に全壊になった被災住宅でさえ、約7割が「一部損(時価の5%の補償額)」と判定されたらしく、査定は厳しい・・・
このことから、ハザードマップ上被災リスクがなく、被災しても支払う対価(保険料)に対するリターン(保険金)が少なすぎると考え、地震保険には加入しないと決断しました。

一部損の保障金(数百万)なら、保険で備えるより貯蓄で備えるほうがお得と考えました。
決め手③ 一括見積サイト担当者の誠実・公平な提案
私が利用した一括見積サイト「KURABEL」は無料で利用できますが、 保険担当者とのWEB面談があり、要望や条件に沿った商品の提案を受ける仕組みです。
先ほど、「無料窓口やFPには近づくな」と伝えたばかりですが、 担当者はとても良心的で、中立的な目線で商品を提案してくれました。
支払いは無料なので、保険会社からのマージンはあると思いますが、 相場内で、補償もしっかりした商品を紹介してもらえます。

電話やしつこい勧誘も一切なしだったよ!
まとめ:火災保険の見直しで、節約と安心を両立しよう
火災保険は、放置すると損をする固定費の代表格。
たった10分で、しっかり保障付で、年間1万円以上の節約となる商品への見直しができるかもしれません。
最適な保険は目まぐるしく変化しているため、まずは一括見積サイトなどで比較して、最適なプランを見つけてみてください。
※賃貸物件に関する火災保険は、こちらの動画がわかりやすいですよ~
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